14.PC Engines社のWRAP(1D/1E)/ALIX(2C3)にReal Time Clock(RTC)バッテリーを付けるPC Engines社のシングルボードコンピュータ(SBC)であるWRAP(1C/D/E)とALIX(2C)にはReal Time Clock(RTC)用のバッテリーがつけられていないためACアダプターを抜いてしまうと設定した日時が保持されません。ntpなどで時刻同期する方法もありますが、初めの設定だけはdateコマンドで実施する必要があり、あまりスマートなやり方とはいえません。WRAPやALIXのデータシートを見るとRTCバッテリーはオプションとなっていてスルーホールやコネクタは用意されているのでバッテリーを搭載できればRTCを機能させることが出来そうです。 WRAPは既に製造が終了していますが、使用している人も多いかと思います。ALIXに関してはこれから購入を検討している人もいるでしょうからRTC用バッテリーを実装する方法を紹介します。 今回の実験室はハードウェアネタなのでLinux備忘録とは少し離れてしまいますがRTCバッテリーを付けようとしている人の参考になればと思います。 なおWRAPやALIXについて詳細が知りたい方はPC Engines社のホームページで確認してください 今回RTCバッテリーの取り付けを行ったのはWRAP 1EとALIX 2C3です。WRAP 1Dに関しても同じように取り付けられそうなので取り付け場所だけ紹介します。 なお、いつものお約束ですが、この備忘録を参考にしてうまく行かない場合でも一切責任は取れませんので、自己責任で実施してください。 用意するものRTC用のバッテリーCR2023 1個(秋葉原の秋月電子で4個200円でした)ボタン電池ホルダー CR2023用 1個(秋葉原の秋月電子で1個50円でした) 【写真1】左はボタン電池ホルダー/右はホルダーにCR2032を搭載 WRAP 1D/1EWRAPには1C/1D/1Eというタイプがありますが1Cはバッテリー搭載のために抵抗やコンデンサーをつける必要があると書かれており1Cモデルは難しいかもしれません。またぽちけんが所有しているWRAPは1D/1Eだったため今回は1Eにバッテリーを付ける方法を紹介します。1Dはコネクターが用意されていてボタン電池ホルダーがつけられないようになっているため注意が必要です。また、同じタイプでも製造時期によっては同じ方法では出来ない可能性もあるため、写真を参考にトライしてみてください。 【写真2】WRAP 1E:CFコネクターの下(黄色い枠)部分にRTCバッテリーのスルーホールがある 【写真3】写真の右側が+で左側が−になるようにボタン電池ホルダーをつけます。 電池ホルダーがコンデンサーのギリギリの位置になるためホルダーはなるべく小さなものを選んだほうがよいでしょう。 あとはCR2032をつけてLinuxを起動後にdateコマンドで日時を設定すれば電源をOFFしてもバッテリーによって保持されます。 ALIX 2C3ALIXにはたくさんのタイプがありますが3Cシリーズの3C3と1CにはRTCバッテリーが始めから搭載されています。今回紹介するのは2C3ですが、2C0/2C1/2C2/3C1/3C2でも同じようにスルーホールがありますので搭載可能だとおもいます。 【写真4】ALIX 2C3:C19コンデンサーの上(黄色い枠)部分にRTCバッテリーのスルーホールがある 【写真5】写真の左側が+で右側が−になるようにボタン電池ホルダーをつけます。 このときC19コンデンサーにぶつかってしまいうまくホルダーがつかないかもしれません。そのときはホルダーのふちを削ってぶつからないようにするとよいでしょう。写真1のCR2023がついているほうのホルダー下部分が削れているのがわかると思います 常時接続用で常に電源ONの場合はバッテリーをつける手間などを考えるとあまり実用的ではないかもしれませんが、停電などの電源断で再起動後に日時がとんでしまっては困るという方はバッテリーをつけてみるとよいでしょう。 |