Linuxコマンドリファレンスだワン!
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コマンド名称 less
コマンド機能 more の反対 (more のようなページャー)
機能概要 moreと同様なプログラムであるが、ファイル内での前方移動と同様に後方移動も可能となっている。また、 less は起動時に入力ファイル全体を読み込む必要がないため、大きな入力ファイルの場合には vi のようなテキストエディタより起動が速い
コマンドの由来  
RPMパッケージ名 less
コマンド書式 less -?
less --help
less -V
less --version
less [-[+]aBcCdeEfgGiImMnNqQrsSuUVWwXZ] [-b bufs] [-h lines] [-j line] [-k keyfile] [-K character set] [-{oO} logfile] [-p pattern] [-P prompt] [-t tag] [-T tagsfile] [-x tab] [-y lines] [-[z] lines] [+[+]cmd] [--] [filename]...
オプション コマンドラインオプションを以下に説明する。大部分のオプションは less の実行中に "-" コマンドを用いて変更することが可能である

大部分のオプションは、「ダッシュと 1 文字のオプション」または「2 つのダッシュと長いオプション名」のどちらかの形式で指定される。長いオプション名は、他のものと区別がつく限り省略できる。例えば、--quit-at-eof は--quit と省略できるが、 --qui のように省略することはできない。なぜなら、--quit-at-eof と --quiet が --qui で始まっているからである。大文字のオプション名もある。例えば、--QUIT-AT-EOF のようなものがあり、--quit-at-eof とは区別される。このようなオプション名は、始めの文字を大文字にするだけでよく、それ以降の文字は大文字でも小文字でも構わない。例えば、--Quit-at-eof は --QUIT-AT-EOF と等しい

環境変数 "LESS" と "JLESS" の値もオプションとして使われる。例えば、less を起動するたびに "less -options ..." とタイプするのを避けるために、 csh では、
setenv LESS "-options"
もし、 sh を使っているならば、
LESS="-options"; export LESS
とすればよい。 MS-DOS では、クォーテーションは必要ないが、オプション文字列中のパーセント記号を 2 つのパーセント記号に置き換える必要がある

環境変数はコマンドラインより先に解析されているので、コマンドラインオプションは環境変数 LESS および JLESS を上書きする。もし、あるオプションが環境変数 LESS または JLESS にあっても、コマンドラインオプション "-+" で起動すれば、そのオプションをデフォルトの値にリセットすることができる

-P や -D オプションのように文字列を後に続けるオプションでは、文字列の終りの印としてダラー記号 ($) を使わなくてはならない。例えば、MS-DOS で 2つ の -D オプションを設定する場合は、次のように間にダラー記号を入れなくてはならない

LESS="-Dn9.1$-Ds4.1"

-? または --help
このオプションは、 less が受け付けるコマンドの概要を表示する (hコマンドと同じ)。 (使用しているシェルが ? をどのように解釈するかにより、 "-\?" というように ? を " で囲む必要があるかもしれない。)

-a または --search-skip-screen
画面に表示されている最終行の次の行から検索を開始する。つまり、現在画面に表示されている行中の検索は行わない。デフォルトでは、検索は画面中の第 2 行目 (もしくは最後に検索対象が見つかった行のあと。-j オプションを参照) から行われる

-bn または --buffers=n
less が各ファイルに対して使うバッファの数を指定する。各バッファは 1KB で、各ファイルに対してデフォルトでは 10 個のバッファを使う (ただし、ファイルがパイプの場合は例外である。-B オプションを参照)。数字 n で使用するバッファの数を指定する

-B または --auto-buffers
データがパイプから読み込まれる場合、デフォルトではバッファは必要に応じて動的確保される。そのため、大容量のデータがパイプから読み込まれる場合、多くのメモリが確保されてしまう。 -B オプションが指定されると、-b オプションで指定されたバッファの数を使うため、 パイプに対するバッファの動的確保が行われない。警告: -B オプションを使った場合、ファイルの最も最近閲覧している部分のみしかメモリに保持されず、以前のデータが無くなっているため、表示にエラーが起こる場合もある

-c または --clear-screen
全画面の再描画を、先頭行から下に向かって行わせるようにする。デフォルトでは、全画面の再描画は、画面の最終行からのスクロールによって行われる

-C または --CLEAR-SCREEN
-C オプションは、-c オプションと似ているが、再描画を行う前に画面をクリアする

-d または --dumb
-d オプションは、端末がダムである場合に通常表示されるエラーメッセージの表示させない。ダムとは、画面のクリア、後方へのスクロールといった重要な機能がないことをいう。もしそれらの機能がある場合は、-d オプションでもダム端末上での less の動作は変更されない

-Dxcolor または --color=xcolor
[MS-DOS のみ] 表示されるテキストの色を設定する。 x は設定するテキストのタイプを表す文字である。 n は標準、s は標準出力、d は太字、u は下線、k は点滅である。 color は、ピリオドで区切られた数値の組である。1 つ目の数値で文字の前景色、2 つ目の数値で文字の背景色を選ぶ。数値 N は、N.0 と同じである

-e または --quit-at-eof
ファイルの終りに 2 度目に達した場合、自動的に less を終了させる。デフォルトでは、 less を終了させる唯一の方法は、"q" コマンドである

-E または --QUIT-AT-EOF
ファイルの終りに 1 度目に達した場合、自動的に less を終了させる

-f または --force
通常のファイルでないものを強制的に開かせる (通常のファイルでないものとは、ディレクトリまたはデバイススペシャルファイルのことである)。 また、バイナリファイルを開く場合の警告メッセージも表示しない。デフォルトでは、 less は、通常のファイルでないものを開 かない

-F または --quit-if-one-screen
最初の画面でファイル全体が表示できる場合、 less を自動的に終了させる

-g または --hilite-search
通常、 less は、前回の検索とマッチする画面中全ての文字列をハイライト表示する。 -g オプションは、前回の検索にマッチした文字列のみをハイライト表示するように変更する。このオプションは、 less の動作をデフォルトより多少速くする

-G または --HILITE-SEARCH
-G オプションは、検索コマンドで見つかった文字列をハイライト表示させない

-hn または ---max-back-scroll=n
後方に戻る最大行数を指定する。もし、n 行を上回って後方に戻る必要がある場合は、代わりに画面が前方に再描画される (端末が後方に戻る機能を持たない場合は、-h0 を意味する)

-i または --ignore-case
大文字小文字の区別をせず、大文字と小文字は同一とみなして検索をする。このオプションは、検索パターンに大文字が含まれていた場合には無視される。つまり、検索パターンに大文字が含まれていた場合、大文字小文字の区別をした検索をする

-I または --IGNORE-CASE
-i コマンドと似ているが、検索パターンが大文字を含んでいた場合でも、検索は大文字小文字の違いを無視して検索をする

-jn または --jump-target=n
「ターゲット」行とする画面上の行番号を指定する。ターゲット行とは、テキスト検索、タグ検索、行番号へのジャンプ、ファイルのパーセンテージでのジャンプ、マーク位置へのジャンプ、の対象となる行である。 画面の行は数字 n で指定する。画面の一番上の行を 1、その次の行を 2、...、と表す。画面の最終行から何行目かを指定する場合 は、数値を負に指定する。画面の一番下の行は -1、下から 2 行目は-2、...、と指定する。 -j オプションが用いられている時、検索はターゲット行の直後の行から始まる。例えば、"-j4" のとき、ターゲット行は画面の第 4 行目なので、検索は画面の第 5 行目から始まる

-J または --status-column
ステータス欄を画面の左端に表示する。ステータス欄は、-w または -W オプションが有効なときのみ使われる

-kfilename または --lesskey-file=filename
lesskey (1) ファイルとして、指定したファイルを less に開かせて処理させる。複数の -k オプションを指定してもよい。環境変数 LESSKEYまたは LESSKEY_SYSTEM が設定された場合、もしくは、 lesskey ファイルが標準位置 (「キー割り当て」セクションを参照) に見つかった場合、それも lesskey ファイルとして使われる

-Kcharset
less に、環境変数 JLESSCHARSET もしくは LESSCHARSET で定義されている文字セットの代わりとして、指定した文字セットを使わせる

-m または --long-prompt
less に、(more のように) 詳細なパーセント表示のプロンプトを出させる。デフォルトでは、 less は、コロンをプロンプトとして表示する

-M または --LONG-PROMPT
more より、さらに詳細なプロンプトを less に出させる

-n または --line-numbers
行番号を表示させない。 (行番号を表示する) デフォルトの設定では、特に、入力ファイルが非常に大きな場合に less の動作が遅くなることがある。 -n オプションで行番号非表示にすることで、この問題を避けら れる。行番号の使用とは「プロンプトと = コマンドで行番号が表示され、 v コマンドで現在の行番号がエディタに渡される」ということである (「プロンプト」セクションにおける LESSEDIT に関する話題を参照すること)

-N または --LINE-NUMBERS
画面の各行の先頭に行番号を表示する

-ofilename または --log-file=filename
less の入力ファイルを指定した名前のファイルにコピーし閲覧する。このオプションは、入力ファイルが一般のファイルではなく、パイプである場合にのみ適用される。ファイルが既に存在する時は、上書きする前に less が確認を求める

-Ofilename または --LOG-FILE=filename
-O オプションは -o に似ているが、既にあるファイルを確認することなく上書きする

ログファイルが指定されてない場合、 -o と -O オプションは、lessのなかで、ログファイルを指定するために使うことができる。ファイル名を指定しない時は、単にログファイル名を表示するだけである。 "s" コマンドは、 less で、-o を指定するのと同じである

-ppattern または --pattern=pattern
コ マンドラインでの -p オプションは、+/pattern を指定するのと同じである。つまり、ファイル中で pattern が最初に現れるところをless の第 1 行目として表示する

-Pprompt または --prompt=prompt
3 つのプロンプトのスタイルを好みによって調整する方法を提供する。このオプションは通常、 less コマンドを呼び出すたびに打ち込んだりせ ず に、 環境変数 LESS および JLESS で指定する。そのようなオプションは、環境変数 LESS および JLESS の中で最後のオプションになっているか、もしくは、ダラー記号で終了していなければならない。-Ps の後に文字列を続けるオプションは、デフォルトの (短い) プロンプトをその文字列に変更する。 -Pm は中間の (-m) プロンプトを変更する。-PM は長い (-l) プロンプトを変更する。 -Ph はヘルプ画面のプロンプトを変更する。 -P= は = コマンドで表示されるメッセージを変更する。全てのプロンプトの文字列は、文字列と特別なエスケープシーケンスから構成される。詳細は「プロンプト」セクションを参照すること

-q または --quiet または --silent
比較的「静かな」操作にする。スクロールでファイルの終りを過ぎようとした場合や、ファイルの始まりより前に行こうとした場合でも、端末でベルを鳴らさない。端末に「ビジュアルベル」がある場合は、代わりにそれを使う。不正な文字を打った場合のような、その他のエラーに関してはベルを鳴らす。デフォルトでは、全てのエラーに関して端末のベルが鳴る

-Q または --QUIET または --SILENT
完全に「静かな」操作にする。端末のベルは全く鳴らない

-r または --raw-control-chars
「そのままの」制御文字を表示させるようにする。デフォルトでは、制御文字をキャレット表記を使って表示する。例えば、control-A (8 進数 001) は "^A" と表示される。警告: -r オプションが指定されると、 less は (制御文字のタイプにどのように画面が反応するかに依存
しているために) 画面の実際の状況の経過を追うことができない。よって多くの場合、長い行が誤った位置で分割されてしまうといった問題が生じる

-R または --RAW-CONTROL-CHARS
-r と 似ているが、可能な場合には画面表示を正しく維持しようとする。このオプションが有効なのは、入力が通常のテキストの場合である。入力には ANSI の「カラー」エスケープシーケンスが含まれていてもよい。このシーケンスは
ESC [ ... m
のような形式で、"..." は "m" 以外の 0 個以上の文字である。画面の状況を保つため、全ての制御文字と ANSI カラーシーケンスはカーソルを移動させないと仮定している。 less に "m" 以外の文字を ANSI カラーエスケープシーケンスの終了文字として認識させることもできる。そのためには、認識させたい終了文字のリストを環 境 変 数 LESSAN-SIENDCHARS に設定すればよい

-s または --squeeze-blank-lines
連続した空白行を、1 行の空白行にまとめる。nroff の出力を閲覧するときに役立つ

-S または --chop-long-lines
画面幅より長い行を折り返さずに切ってしまう。つまり、長い行の残りの部分を単純に捨ててしまう。デフォルトでは長い行を折り返すので、残りが次の行に表示される

-ttag または --tag=tag
-t オプションの後にはタグ名が続き、そのタグを含むファイルを編集す る。このオプションを使うためには、 ctags (1) コマンドであらかじめ作られた "tags" と呼ばれるファイルが現在のディレクトリになけれ ば ならない。このオプションは、新しいファイルを読み込む場合にless のなかで (- コマンドを用いて) 指定することもできる。コマンド ":t" は、 less 中で、-t を指定するのと同じである

-Ttagsfile または --tag-file=tagsfile
"tags" の代わりに使用するタグファイル名を指定する

-u または --underline-special
バックスペースとキャリッジリターンを印刷可能文字として扱う。つまり、これらが入力に現れた場合は端末に送られる

-U または --UNDERLINE-SPECIAL
バックスペース、タブ、キャリッジリターンを制御文字として扱う。つまり、これらの文字は -r オプションで指定されたものとして扱う

デフォルトで -u と -U のどちらも指定されていない場合、下線文字の隣にあるバックスペースは特別な扱われ方をする。下線された文字は、端末のハードウェア下線機能を使って表示される。さらに、同一の 2文字の間にあるバックスペースも特別な扱われ方をする。重ね打ちされた文字が端末のハードウェア太字機能を使って表示される。その他の文字に続くバックスペースは削除される。その他のキャリッジリターンは-r オプションで指定されたように扱われる。 -u と -U のどちらも有効でない場合に、重ね打ち、もしくは、下線された文字が検索される

-V または --version
less のバージョンナンバーを表示する

-w または --hilite-unread
前方に 1 ページ進んだ場合、最初の「新しい」行を一時的にハイライト表示する。最初の「新しい」行は、前の画面の最下行の次の行である。 g または p コマンドの対象となった行もハイライトする。ハイライトは、移動させる次のコマンドがあったときに消される。ステータス行だけをハイライトさせる -J オプションが有効でない限り、行全体がハイライトされる

-W または --HILITE-UNREAD
-w と似ているが、前方に 2 行以上移動した場合に最初の新しい行を一時的にハイライトする

-XXX または --mark-wrong-char
表示できない誤った文字を表示するために、マーク文字 (〓) が使われるようにする。デフォルトでは、そのような表示できない誤った文字は、バイナリとして表示される

-xn または --tabs=n
タブストップを n 文字に設定する。 n のデフォルトは 8 である

-X または --no-init
端末に、termcap 初期化文字列と非初期化文字列を送れないようにする。これは、画面をクリアするときのように非初期化文字列が不必要な場合には、望ましいことがある

-yn または --max-forw-scroll=n
前方に進む最大行数を指定する。もし、n 行を上回って前方に進む必要がある場合は、代わりに画面が再描画される。もし必要であれば、-c と -C オプションは画面の先頭から再描画するために使われる。デフォルトでは、前方移動はスクロールになる

-[z]n または --window=n
スクロールするウインドウのデフォルトの大きさを n 行に変更する。デフォルトは 1 画面分の行数である。 z と w コマンドはウインドウの大きさを変更するために使われる。 z は、 more との移植性のために省略してもよい。 n が負の数の時は、現在の画面サイズより n 行小さくウインドウサイズを設定することを意味している。例えば、画面サイズが 24 行の場合、-z-4 はスクロールするウインドウを 20 行に設定することを意味している。さらに、画面サイズが 40 行に変更された場合には、自動的にスクロールウインドウは 36 行に変更される

-Z
環境変数 JLESSCHARSET で "japanese" が選択されている場合、 UJISよりも SJIS の優先度を高くする。デフォルトでは、SJIS よりも UJISの優先度が高い

-"cc or --quotes=cc
ファイル名を引用する文字を変更する。このオプションは、スペースとダブルクォーテーションマークの両方を含む名前をファイルに付けようとする場合に必要となる。 -" の後に 1 文字を置いた場合、引用文字が指定した 1 文字に変更される。このとき、スペースを含むファイル名はダブルクォーテーションではなく、この 1 文字で囲まれる。また、-" の後に 2 文字を置いた場合、 1 文字目が開クォーテーションで、2 文字目が閉クォーテーションになる。このとき、スペースを含むファイル名の前には開クォーテーション文字を付け、ファイル名の後には閉クォーテーション文字を付ける。引用文字を変更した後でも、このオプションは -" (ダッシュの後にダブルクォーテーション) であることに注意すること

-~ または --tilde
通常、ファイルの終端より後の行は 1 個のチルダ (~) を使って表示される。このオプションを使うと、ファイルの終り以降の行は空行として表示される

-# または --shift
RIGHTARROW と LEFTARROW コマンドで水平方向にスクロールするときのデフォルトの移動桁数を指定する。この値を 0 にすると、デフォルトの値は画面幅の半分になる

--
コマンドライン引き数 "--" は、オプション引き数の終りの印である。この後の、いかなる引き数もファイル名として解釈される。このオプションは、名前が"-" または "+" で始まるファイルを閲覧する場合に役立つ

+
あるコマンドラインオプションが + で始まる場合、その残りは、 less の初期化コマンドとして渡される。例えば、+G では、ファイルの先頭ではなく終端を表示して less を起動させる。そして、オプション +/xyz で は、ファイル中で "xyz" が始めて現れる場所から起動させる。特殊な場合として、+<number> は +<number>g と同じ働きをする。つまり、このオプションでは指定された行数から表示が始まる (しかし、上の "g" コマンドの注意書きを参照すること)。オプションが ++で始まっている場合、初期化コマンドは閲覧している一番始めのファイルだけでなく、全てのファイルに対して適用される。以前説明した "+" コマンドも、全てのファイルに対する初期化コマンドの設定 (および変更) に使われる
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